●Sound
紫煙
火をつけた先を
じっとみつめる
煙は穏やかに
宙をまう
いつかみた
あの景色を
今も感じていたい
無意識の
うちに逃げてしまう
あるのは傷
いつかみた
あの空が
いつまでも消えない
痛みまで
心地よく感じるのは
存在の証
夢の中で
探し続ける
漂うのは
絶望の香り
穏やかにまう
消したい記憶
いつかみた
あの景色を
今も感じていたい
無意識のうちに
逃げてしまう
あるのは悲しみ
その火は
いつまでも
消えない
いつかみた
あの空が
いつまでも消えない
痛みまで
心地よく感じるのは
逃げているから